進化の過程にある椅子 Ver.1.0 丸三方の形をしたインスタンス
Ver.1.0 のインスタンスで、
デザイン・コンペティション海南 the final
の
テーマ5■モダンでスタイリッシュな空間が似合うテーブルウェア、インテリアアイテム
への応募案です。
▼ コンセプト:
「座るための道具」から「空間を演出する装置」に進化し、自分自身を飾るための「花器」の機能を備えるようになった椅子です。
ここ数年、「進化の過程にある椅子」は、 Version ごとに「クラス※1」 を定義し、個々に条件を設定して「インスタンス※2」 を醸成する、という実験的デザイン手法を試みています。
進化の過程にある椅子 Ver.1.0 の「クラス※1」は、次のように定義されています。
1. 背、座、脚を持つ。
2. 座に「花器」を装着できる。
3. 背の座側が鏡になっている。
定義された「クラス※1」から「デザイン・コンペティション海南 the final」へ出品する「インスタンス※2」を醸成するための「条件」を次のように設定し、デザインを進めました。
1.海南市の地場産業である漆器創りの技術を使用する。
2.古来より形を少しずつ変えながら現在もなお使われ続けている「三方」の形を本来とは異なる文脈で使用してみる。
3.「床の間」に類する空間に置けるよう、サイズを矮小化し自重と花器を支える強度だけを持たせる。
※1 【クラス】 オブジェクト指向プログラミング言語の C++ や Java で使用される「class」と同義で、オブジェクトの性質や振る舞いを定義したもの。
※2 【インスタンス】 オブジェクト指向プログラミング言語の C++ や Java で使用される「instance(実行時に作成されるオブジェクトの実体)」と同義で、「クラス」をもとに使用条件に合わせて作成されるオブジェクトの実例。
▼ 三次元画像1:
▼ 三次元画像2:
▼ 三面図: